グロスマンアカデミー 生徒作品ブログ

Grossman Academy Students Opinion Blog

Archive for February, 2013

ショートショート「ウィルス」

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ショートショート
マックニアニー太羅
ウィルス


カカシは怒り狂っていた。

「あのけんたのやろう、みんなを馬鹿にしやがって。ちょっとだけ着ているものが、か

っこいいというだけで、いきなり王子のようにいばりくさって学校を歩き始めた。あい

つがいけないんだよ、あいつが。誰かが、絶対に、あのやろうの代わりにならないと、

ますます、我慢ならないやつになるぞ。」と、カカシは、自分の家のほうに歩きなが

ら、ぶつくさとつぶやいていた。

カカシは、家に着いてから、ペンキが少しはげているドアを、激しく開け、三つしか残

っていなかったクッキーを、こっそりとひとつ取り、ミルクと一緒に食べ始めた。それ

から、宿題をするため、自分の部屋に行こうとした。すると、気になるものが目にふれ

た。敗れていたソファーの上に、きちんと重ねられた洋服の雑誌があったのだ。カカシ

は、ソファーの上に座り、そのうちの一冊の雑誌を持ち上げ、ページをめくり始めた。

ちょうど30ページめに、何かいいものを見つけた。そこには、帽子があった。でも、

ふつうの帽子じゃない。この帽子には、右側か左側にペロリンとした、ウサギの耳のよ

うなものがついていた。

「これはいいぞ、おもしろい!」

そこで、言いアイディアが浮かんだ。カカシが、自分自身が、けんたの代わりになれば

いいということだった。もし、この帽子のことを、クラスのみんなにいいようにいいふ

らかせば、ウイルスのように広がって、みんなも、カカシと同じ帽子をつけるかもしれ

ない。

「そうすれば、けんたのやろうも、服のことでみんなを馬鹿にするのをやめるかもしれ

ない。」カカシは思った。

カカシは家族の誰も見ていないことを確かめて、この雑誌を自分の部屋に持ち帰って、

この帽子の値段をじっくり見つめた。二千円。カカシには少し高すぎる。でも、こう考

えた。

「店にある同じ帽子を全部買い占めるとなると、貯金したお金の半分くらいをなくす

な。。。でも、あのけんたのごうまんやろうの鼻をへしおるためなら、いくらでも、払

ってやる!」

カカシは皆に見つからないように、こっそりとこの帽子を売っている店を調べて、貯金

箱とともに、その店に行った。必死のおもいでその帽子を見つけた。すでに三つしか残

っていなかった。それでも、その帽子がおいてある場所から全部をとり、カウンターレ

ジにいった。レジの人達にも、この帽子がとにかく人気があることを伝えておいた。そ

して、そこに置いてあった帽子を全部買うと、カカシは、走ってうちに帰った。

家に到着して、すぐ電話で、カカシの親友ひろしに電話した。

「はい、ひろしですが?」

「ひろし、僕だ!」

「ああ、カカシ、なんか用か?」

「ねえ、僕の家の近くにある店で、ものすごくいい帽子を売っているんだよ。ペロンと

したうさぎの耳のようなものがついているんだ。」

「ああ、知っているよ。あの変わった形の帽子のこと?」

「うん、それそれ。」

「実はさ、おもしろいと思って、つい買っちゃったんだけど、学校にかぶっていくのが

恥ずかしくてさ。。。」

「おー、偶然だな。実は、僕も、同じ帽子を買ったんだよ。あした、学校へ行くとき、

一緒にかぶらないか?」

「う~ん、いいけど、なんで?」

「けんただよ、けーんーた。あいつのごうまんな鼻をへしおってやるのさ。うさぎの耳

の帽子を学校で一緒に広めるぞ!」

「ああ、わかった。」

「じゃ、約束だよ。」

「ほーい。」

それで、カカシは、電話を切り、宿題を、急いでした後、明日を待った。

次の日、約束通り、カカシとひろしは、同じ帽子をかぶって、学校に行った。教室につ

くと、たくさんのクラスメート達が、カカシとひろしを囲んだ。

「ね~、その帽子、どこで買ったの?」

「うん、変わっているが、なかなかかっこいい!」

「きゃーっ、うさぎみたいでかわいいね~。」

「ね~、ね~、どこで買ったのよ?言わないなんて、ずるいじゃないの。」

「そうだよ、どこで買ったんだ。教えろ!」

みんなは、首を縦に振ったりして、わいわいと帽子について騒ぎたてた。

カカシは、もったいぶりながら話した。

「う~ん、僕たち二人の内緒なんだがな、教えようかな?」

「うんうん、お願い!」

「わかったよ。学校の近くにある、メイシー店だよ、ほら、洋服を売るところ。」

「ああ。わかった。さっそく買って、明日かぶろう!」

そうやって、次の日、クラスのみんなが、カカシとひろしが、かぶっていた、帽子をか

ぶってきた。そのうち、ほかの皆も、その帽子をかぶり始め、カカシの学校全体で、も

のすごく有名になったから、「ウサギ帽子の日」が、作られたほどだ。ウサギの帽子を

買えなかった生徒達には、カカシは自分で余分に買っていたものをあげた。

ひろしは、カカシにいった。

「これって、まるでウイルスだね。ウサギの帽子がウィルスのようにひろがっちゃった

ね。」

カカシは答えた。

「これで、けんたも王子みたいに、いばりくさって、学校を歩くのはやめるだろう。だ

って、あいつもウサギの帽子かぶって、みんなと一緒によろこんでいるんだからな。」

電子版投稿者: shuhei

February 11th, 2013 at 11:01 pm (PDT)