【生徒作品】大沼一 10歳

消されたプーチン

2018年、6月1日、トランプは金正恩と会うため、シンガポールに飛んだ。トランプの目的は北朝鮮を非核化させて、国際社会の一員にさせることだった。

「よく、核を手放すことにしたな。この会議は21世紀でもとても重要な会議になるだろう。」とトランプは金正恩に言った。

6月半ば、北朝鮮から核は無くなった。トランプはすごい大統領だと、アメリカ人は思い始めた。オバマもブッシュもクリントンも北朝鮮が核を作ることを止められなかった。でも、トランプにはもう一つ大きな懸念があった。それは、ロシアゲートだ。その調査はまだ終わっていなかった。調査がさらに進むと、世界中に自分がついた嘘がバレてしまうかもしれない。

この少し前、イランの核合意協定をアメリカは破棄した。ロシアはそれをチャンスと思って、ヨーロッパの国と仲良くしようとした。トランプはロシアがヨーロッパと仲良くするのを快く思わなかった。プーチンさえ、いなければ、、、。トランプは思った。

実はトランプは普通の人間にはない力を持っていた。それは、人でも、植物でも、物でもなんでも消せる力だった。

ヤルなら、次の会議のときだな、、、。トランプは思った。

いつ、どこで会うかが問題だな。6月中だな、ホワイトハウスに呼ぶか、、、。トランプは思った。

大手の新聞の一面に、6月末、ホワイトハウスでプーチンとトランプが会う!と大きく見出しに出た。

会議当日、プーチンがホワイトハウスにやってきた。

「やぁ、やぁ、元気そうでよかったよ。」とトランプが言って、しらばく二人は話した。ランチの前に、プーチンはトイレに向かった。

「こちらへ、どうぞ私専用のバスルームをお使いください。」と、トランプは自分の部屋のトイレにプーチンを誘導した。

今だ!トランプは思った。

「ご存知のように、ロシアゲートの調査は進んでいる。嘘がバレるのも時間の問題だ。だから、あなたに生きていてもらったら困る。さようなら。」と言って、トランプは左手をまっすぐプーチンの方に向けた。プーチンは何も言えないまま、静かに音も立てず消えていった。

プーチンが消えると、ロシアゲート疑惑も、ロシアという国も、人々の記憶から消えた。

トランプと金正恩は北朝鮮が非核化してから、仲が良くなった。この日もホワイトハウスに金正恩はいた。

「な、な、なぜだ?!」

トランプの手は震えが止まらなかった。

NYタイムズの一面に、プーチンの顔が出ていた。トランプは飲んでいたコーヒーカップを落とした。

「ドナルド、なぜそんなに怖がっているのだ?」と金正恩は聞いた。

「彼は、私が消したはず、、、」

トランプは金正恩に、初めて自分の特別な力のことを話した。

ドカ、ドカ、ドカ、ガチャ

ドアが開いた。

プーチンが立っていた。

「よくも、俺を消したな。俺はこうしてまた出てきたぞ。」

「待ってくれ。聞いてくれ。」

「そんなに怒らなくてもいいじゃないですか。あなたはこの方のおかげでこの世にいたのですから。」と金正恩。

「なんだと?この男がそんなことを言ったのか?とんでもない。事実は逆だ。俺がこの男を作ったのだ。」

「えっ?そんな?」と金正恩。

「次は、お前が消える番だ。」とプーチンは左手をトランプの方に向けた。次の瞬間、ホワイトハウス、トランプ、金正恩、アメリカが消えた。最後にプーチンも消えた。