【生徒作品】大沼一 10歳

人間を信じる私

僕は、5歳からサンマテオの老人ホームに月1回行っている。滞在時間は30分~1時間。その間に、おじいちゃんとおばあちゃんと遊ぶ。今は、下は1歳から、僕が一番上で10歳の子供達が10人ぐらいで行く。ガヤガヤしているから、おじいちゃんやおばあちゃんは僕たちを見ているだけで嬉しそうだ。

例えば、今月はすごろくをした。おじいちゃんとおばあちゃんには、サイコロを振ってもらった。「サイコロを振ってください。」と、頼むのも大きく、はっきりした声で言わないと聞こえない。長い文だと伝わらない。去年、美代子さんという95歳のおばあちゃんがきた。病気のせいで、急に怒り出したり、あまり笑わない人だった。でも、僕たちが行って、1時間近く一緒に話したり、ゲームをしたりしていると、少しづつ笑顔になり始めた。老人ホームの人もびっくりして、「美代子さんが、笑った!」と驚いていた。

去年、その美代子さんがが亡くなった。前の月に行ったときは、「またきてね」と言ってくれていたのに、美代子さんはいなかった。老人ホームのおじいちゃん、おばあちゃんは100歳を超えている人や100歳近い人が多い。だから、今月会えても、来月、また必ず会えるとは限らない。だから、僕は老人ホームで過ごす時間を大切にすることにした。例えば、学校やグロスマンの宿題がたくさんあっても、必ず老人ホームには行くようにしたり、老人ホームでは笑顔で過ごすようにしたり、できるだけおじいちゃんやおばあちゃんに話しかけたりするようにしている。

最後に老人ホームを出る前に必ずすることがある。それは、僕たち子供とおじいちゃんおばあちゃんが手を繋いで、歌をみんなで歌うことだ。必ずきた時と帰るときは、おじいちゃんとおばあちゃんと握手をして帰る。亡くなった美代子さんは、なくなる前の訪問で、「またおいでね。」と言ってくれた。僕は、その言葉を聞いて、僕を待ってくれている人がいて、僕たち子供との時間を楽しみにしてくれている人がいると気づいた。僕たちがしている老人ホームへの訪問は、僕たち子供だからできるボランティアだと思う。