【生徒作品】大沼一 10歳

木の人間への復讐の物語

人間は木を切り倒している。大人の木をたくさん切り倒したが、子供の木は倒さなかった。子供の木はとても悲しくて、怒りがこみ上げてきた。

子供の木はいいことを考えた。子供の木は土の下の根っこでそれぞれを繋いだ。すると、 世界中にある子供の木が根っこを通して話せるようになった。一番大きい子供の木がこう言っ た。

「酸素を出すのを少なくすればいいんだよ。そうすると、人間は息ができなくなる。」

もう一つの木が 「そんなことをしたら、人間以外の動物も息ができなくなるよ。」 すると、他の木が 「動物は大抵人間より低いところに顔があるから、地面にもっと近いところにある。つまり、 酸素も重力で引っ張られているから、僕たちが少しくらい酸素を出さなくなっても、動物たち は息苦しくなったりはしないんだ。」 すると、一番小さい子供の木が、 「そんなことしたら、人間よりずっと背が高いキリンや、人間よりずっと高いところにいる鳥 たちはどうなるの?」

「う~ん」

子供の木はみんなどうすればいいか、分からなくなってしまった。

突然、中くらいの木が

「人間はなぜ、僕たちのお父さんやお母さんを切り倒したの?」

と言った。

「それは、家を建てたり、紙にしたり、燃やして寒さをしのぐためだと思うよ。」 「勝手だね。」

「そうだ!そうだ!人間は勝手だ!」 そう言った子供の木はみんな恐ろしい空気を出し始めた。その空気はだんだんだんだん増えて、 空を真っ暗に覆ってしまった。 人間はこの空気の正体を見つけようと一生懸命研究した。木のこと、森のこと。そうすると、 木も人間と同じで、お父さんとお母さんの木を切り倒された悲しみや怒りがあるということに 気づいた。それ以来、人間は、木のことをもっとよく理解するようになり、子供の木は恐ろし い空気を出すことはなくなった。