【生徒作品】清水さくら 9歳

【生徒作品】清水さくら 9歳
「カズオイシグロ」

‘’my twentieth century evening and other small breakthroughs’’ というノーベル賞授賞式でお話したことを読んで、カズオイシグロが自分の中の日本について伝えたいことは何なのか考えた。

このレクチャーには、”Hence the need for preservation”と書いてある。カズオイシグロが5歳の時にイギリスに来たとかいてあり、5歳のころ覚えていた自分の日本の記憶や両親から聞いた親戚の話や出来事、彼が知っている日本の特別な色や習慣、れいぎ作法、欠点までも残したいから、小説にのこしたと思う。彼は、’’my Japan was unique and at the same time terribly fragile’’と言っている。それは、私の日本はユニークでこわれやすいという意味だ。自分の中の日本はほかのどこにもない特別なもので、同時にとてもこわれやすくて、ほかのだれにも残すことができないストーリーだからこそ、カズオイシグロは小説をかいて安全なところにしまっておきたいと思ったのだ。

私は、6歳の時読んだ怪談のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を思い出した。小泉八雲もギリシア生まれのイギリス人だけど、日本を特別で自分の知っている日本を残したいと思ったから、妻のセツから聞いた話をもとにたくさんの作品を書いた。当時の日本の風景や風習、人々の暮らし方や心の美しさが明治の近代化でどんどん消えてしまう前に、作品に残したいと考えたからだ。

カズオイシグロも小泉八雲も日本をunique and fragile(ほかのどこにもないくらい特別でこわれやすい)と思ったからこそ、作品をのこすことで、保存し、世界中の人に、そして未来の人にも読んで知ってもらいたいと思って、作品を書いたのだ。