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【生徒作品】中村美桜 13歳

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【生徒作品】中村美桜 13歳

「千夜一夜物語の面白さとは?」

 千夜一夜物語というのは、設定が不思議だ。むかしペルシャの王様が王妃に裏切られてから女の人を信頼できなくなり、毎晩新しい女性を自分の部屋に呼んでは殺してしまうということをやっていた時に、シェヘラザードという女性を妻にしたところ、この人が毎晩王に話す物語がとても面白いので、王様はつづきが聞きたくてシェヘラザードを殺さずにおき、1001の物語が終わる頃には、王様はすっかり殺す気をなくしていたという話だ。
 私はまず、奥さんに裏切られたからといって、毎日1人ずつ女性を殺してしまう王というのが、さすがイスラム系の発想だと思った。いまでもイスラム系の人は正義などの理由ですぐに人間を殺すが、おとぎ話でもそうなっているというのは昔からそのようだったということだ。
 話の1つのThe Merchant and The Jinneeでは、ある商人がデーツのたねを捨てたところ、Efreetという怪物が現れ、そのたねがあたったことで自分の子供が死んだのでその商人を殺すと言った。商人は自分の妻や家族や仕事の区切りをつけたら絶対に戻って来るといって一度さり、そのあと次の年のはじめに戻って来た。商人が自分の不運をなげいていると、近くを通ったさまざまな動物をつれた老人があらわれて、これがどうなるか見たいというのでそうすることになった。そこにEfreetが来て、老人の話が面白かったら商人の血を三分の一あげるということになった。老人は、ある商人とその妻、牛に変えられてしまった息子の話をした。Efreetはこの話を気に入り、商人の血を三分の一あげることを許した。
 この話の面白いところは、シェヘラザードが話している話は面白いだけではなくて、実際に起こっていることと似ているところだ。王様は次々と女の人を殺していて凶暴だ。王様はEfreetと似ている。そして次々と殺されて言ってしまう女の人たちが話に出て来る商人だ。そして最後に王様を殺さなくしているシェヘラザードは話の老人たちと似ている。彼女の話は真実を写していて、何が起こっているかや、王の反応によって、話が変わっていくところが面白いところだ。
 その場で話を考えながら作れるシェヘラザードは、素晴らしく頭のいい人だったのだと思う。そしてシェヘラザードは王をコントロールしていて、王より頭のいい女の人だったのに、今のイスラム地域からタリバンやISISのような男性至上主義者のグループが生まれているのは、悲しいことだ。

電子版投稿者: グロスマンアカデミー

September 10th, 2017 at 9:50 am (PDT)