【生徒作品】 中村美奈 10歳

【生徒作品】 中村美奈 10歳

詩「人間と言葉」

ミカという男の子は
生まれた時から聴覚障害者で
ヘリコプターの音も聞こえなかった

彼は 3 歳の誕生日に初めて人工内耳をつけた
毎日音の無い静かな世界にすんでいた彼は
初めて聞いた音にショックを受けた

お母さんはミカに聞こえるようになってほしいと思った
インプラントの手術をして
話せるようになるトレーニングにも通った

だが彼はそれが嫌で嫌で仕方なかった
暴れて 頭を何度もお母さんの顔にぶつけ
お母さんの顔の右側が麻痺してしまった

そしてお母さんは彼に喋らせることを諦めた
ヘレンケラーのように話せるようになることを諦めた

手話を習うことになった
6 歳の時彼は初めて手話で話をした
彼は手話でコミュニケートできるようになった

言葉は気持ちを伝えられる
言葉は人間同士をコミュニケートさせてくれる
それは音ではなくても
耳からは聞こえてこなくても

心の中にあること
頭で考えていること
いやな気持ち
うれしい気持ち
言葉がないと人は感情を表すことができない
自分の気持ちを他の人に伝えることで
私たちは生きている

だからそれはどんな言語であっても
手話であっても
誰かに分かってもらえる言葉があることが
人間にはとても大事なんだ