エッセー 「モンゴルの青空の下で」


エッセー
モンゴルの青空の下で
谷 法之


 日本人が日本ではなかなか見れない場所はモンゴルにある。辺りは見渡すかぎり草原でビルなどは一切無い。住んでいる人間もアパートや家には住んでいない。遊牧民の人たちは大自然で生きている人たち、日本人たちの生活とは間逆。遊牧民たちと比べて裕福な時を過ごしている日本人たちでも大災害では毎日がサバイバルになる。そんな時、遊牧民の人たちの心は住んでいる草原のように広く、大きなやさしさで出来ている。

 遊牧民の生活は日本人のような生活ではない。日本人は毎日仕事に行き、コンピューターや機械などを使う職業が殆ど。そこで金を稼いで毎日を生きている。遊牧民の生活は家畜を育てて、家畜と一緒にときを過ごす。移動して住む場所は変わっていく。明らかに日本人の暮らしのほうが余裕が有り、また「遊ぶ」時間がある。それに対して遊牧民はそれほど余裕が有る生活を過ごしていない。日本が地震、津波、そして放射能によって大打撃を受けた時、遊牧民の人は自分の羊を一頭渡そうとしていた。自分の暮らしが苦しい中見知らぬ人を助けようとする気持ち。世界はまるで大きな町で、一つの家に問題が起きれば、他の家が助けるというシステムになっている。そのシステムは本能的なものである。人々の
気持ちが他人を助ける。