エッセー 「お婆さんと孫は、天災に勝った」


エッセー
お婆さんと孫は、天災に勝った
谷 法之


 東北大地震から一週間が過ぎ、行方不明者や死亡者が増えていく一方で、少しの希望が見えてきた。地震から一週間と二日、救出された二人の人たちがいる。16歳の高校一年生の青年と80歳のお婆さんである。高校生は足が腫れるているという事意外は問題は無く、お婆さんの方は少し脱水症状を引き起こしている以外は健康であった。この二人は天災に勝った人たちであるが、この救出には大きな意味があったであろう。

 それは暗いニュースだけが漂う中の小さな光・希望。人々に希望を与える。絶望状態の避難生活の人、救助を行っている人、その人たちに「生きる理由」の再確認になったのではないか。このニュース以外でもうれしいニュースは多々ある。一人一人の貢献と思いやりによって節電ができているということもあれば、新しい生誕生というニュースもある。どんなに暗いニュースが多くあっても、明るいニュースが一つあればその暗い雰囲気は消えていく。

 現実離れするような考えになっては困るが、暗いニュースの中に明るいニュースがあるということは人々にとってはプラスである。暗い現実から遠のいて現実離れしてしまう人もいるかもしれない。しかし、明るいニュースがあれば現実に戻ってこれる。天災に勝った孫とお婆さんはその小さな明るいニュース。