エッセー 無題


エッセー
無題
持永れみ


 ドラマやアニメには、非現実的な場面や人物がでてする。そのため、現実逃避をしたい社会人には、人気があるのだ。そのような場面には、登場人物達の会話に「苦難を一緒に超えられたから、分かり合える、」という台詞がよく聞かれる。このように、意味自体は知っているが、深く考えたことのない言葉が存在する。しかし、自分の経験から、そのピンとこなかった言葉の全体の意味が明らかになるときがある。

「苦難を一緒に超えられたから、成功した。」の意味は、人と一緒に苦しいことや辛いことを乗り越えれば、お互いに理解しあえ、物事は成功すると、言われている。しかし、我々はそのままの意味だけでなんとなく納得してしまう。でも、言葉にはそれ以上の意味が存在する。例えば、学校ではよく同じ顔ぶれのグループをを見かける、それは、主に、同じ部活の生徒達がかたまるからだ。部活の中では「苦難」というほど激しい苦しさはないが、キツイ練習や厳しいコーチとの接触を経験している。同じ苦しさ、辛さを知っている人は、自分の苦しさを分かっていると思うから、自分に「仲間」や『理解者』が出来るのだ。

 つまり、言葉の意味は自分の経験からこそ本当の説明ができるのだ。辞書は分からない言葉を検索する資料であり、とても便利で重要なものではある。しかし、同じように自分の人生でしか出来ない経験も同じように重要なのだ。