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小論 「人工頭脳の急激な発達と私の自衛策」

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小論
人工頭脳の急激な発達と私の自衛策
持永れみ


 すべてのモノは、何かが足りない。それは、なんでもいい。例えば、人間は皆、それぞれ欠点があり、それを直すため、よくするため、生きている。ロボットも同じように作られた。ある肝心なモノが足りてない。それは、感情だ。

 最近、アメリカの人気クイズ番組、「Jeopardy!」では、変わった出場者が出場していた。二人は、前年の「Jeopardy!」チャンピオンであり、もう一体は、ロボットのWatsonであった。Watsonは、非常に優秀なロボットであり、体内に90種類のコンピューターサーバーを持っている。それを元に、Watsonは「Jeopardy!」で勝ってしまった。これをきっかけとして、人々は、人間はロボットより知能が劣っているという不安を抱いてきた。確かに、単純に考えると、ロボットは人間の頭脳より賢くなったかもしれない。しかし、逆に考えることも出来る。もしかしたら、人間には、ロボットには答えられない、そして、特別な知能を持っているという可能性がある。人間とロボットの一番の違いは、それぞれ持っているものであり、具体的に言うと、「感情」だ。人間は、感情の生き物である。いろいろな出来事に思いを抱き、成長してゆく。ロボットは、単に知識が入れられている。未来に進むと、ロボットは、Watson以上に発展していて、より人間に近づくだろう。しかし、我々の感情という特殊な知能は完全には、「入力」できない。

 そして、このAI未来はどんどんと発展している。いずれ、人間の働きは必要としない世界になるだろう。例えば、簡単な仕事のバスドライバーやレジの仕事をする人は、近いうち、それぞれのロボットを活用し、次から次へと、仕事をなくすだろう。でも、これは、簡単な仕事をしている人達だけとは、限らない。このように、ロボットが多くに活用されると、専門の仕事の人も切られてくる。医師、弁護士、教師は、すべて資格で得る職業、どんな世間でも必要とされる職業だ。だが、世間は進んでいる。師と呼ばれる者たちもロボット達に仕事を奪われます。同じ知能や資格を得て、必ず人間の仕事を減らすだろう。でも、その中で、ロボットに出来ない職業もまだ存在する。種類は、二つある。一つは、芸術家だ。音楽や絵は、それぞれの作家が自分の感情を表す仕事である。だから、なかなかロボットには出来ないだろう。そして、もう一つは、精神や心に関係する職業だ。例えば、精神科医は、心の病気を持った人を治す人だ。精神科医は医師であるが、外科医や内科と違って、感情を読み取る医師だ。人間にはまだ職業は残っている。

 でも、職業の中で、コンピューター達を作っている人たちも大勢存在する。Watsonも他のコンピューターも全部、人間が開発した物体だ。だから、すべてのコンピューターの元は人間だ。人間達は、自分の知能、経験、言葉をコンピューターに入れて、開発してきた。そのため、一般の人間と一般のコンピューターはよく似ている。The Most Human Computerは、心のない人間で、優秀な頭脳を持つ者であり、The Most Human Humanは、同じ人間であるが、一般の頭脳の持ち主で、心を持っている者たちだ。それで、人間は自分が感じた感情の中で成長していく。だから、感情を持っていないコンピューター達は、ある意味、成長しないだろう。それこそが、コンピューターと人間の大きな違いだ。さらに、やがて、数十年経つと、人工頭脳をほとんど頼りにする世界になる事が考えられている。だから、結果的に人間は人間らしくいられなくなる可能性が高い。人工頭脳は、いろいろな未来に役立つ知識をもっているため、未来のためになるから、人間達はそれだけ頼りにしてしまうからだろう。そしたら、人間の唯一の長所である感情の消滅の危機に迫る。だが、それはないだろう。ロボットには、複雑な感情を感じとれない。たとえ、未来に進み、コンピューターに感情を覚えさせても、それは、きっと簡単な感情のみだ。嬉しい、悲しい、苦しいという単純な感情しかわからないだろう。我々人間は、それ以上の感情を感じ取っている。悲しいときにでも、嬉しいという気持ちが混ぜあったことを覚えることもあり、悔しいという感情も一言では説明ができない。複雑な感情こそが我々を人間として、人間らしくなる最大の武器だ。所詮、人間は人工ではないのである。

電子版投稿者: T.Sasajima

March 18th, 2011 at 9:15 pm (PDT)