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小論 「歴史を無視した温暖化理論は信じられるか」

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小論
歴史を無視した温暖化理論は信じられるか (科学者の歴史音痴)
篠島 匠人


 地球が誕生した46億年前から地球の温度は常に変化している。その間に生命が誕生し、進化を経て人類が登場した。その人類が生きている現代でも気候は変動し続けている。今進行中とされる地球温暖化は人為的な影響と強調されているが、気候変動の過程全てを調べないまま「地球温暖化は産業革命による副作用だ」と結論付ける事は、真に学問的とはいえない。

 週刊歴史がまとめた地球年表では380-300万年前の地球は温暖、およそ300万年前は寒冷、およそ12万年前に温暖、2万年前に極寒冷期、1万年前にまた温暖、3500年前に再び気候が寒冷化…と冷暖を繰り返し続けてきていることがわかっている。中でも1万2千年前の縄文時代における地球の温暖化は海面の極端な上昇により日本列島が大陸から切り離され、3500年前の寒冷化した気候で弥生時代が迎えられることになる。

 温度が極端に上昇すれば当然その海面上昇に伴い陸地は海面下となるはずである。その上昇は今危惧されている陸地海没の比ではない。日本も当然その影響下にあり、国土は今以上に狭くなっていたと考えるべきだ。縄文時代に発生した海面上昇を日本では縄文海進という。この時の海面は現在よりも数メートル高く、ところにより数十キロメートルの海岸線が現在の内陸にあったと考えられている。陸地は現れたり、海没したりするのが常だった。

 海面上昇は一般的に地球の気候が最も影響を与えているといえるが、それが唯一の要素というわけでもない。根拠は他の出典でも明らかになっている。1月16日付のクロニクル紙「熱帯からどうやってシエラネバダが出来上がったか」では、現在のシリコンバレーを含むカリフォルニア州の多くの地域がもともと海の底として位置し、隆起の波がカナダのブリティッシュコロンビア州から南下して陸地の形成、シエラネバダの高度上昇に繋がった。このような地形の変化は、火山活動と共に地球の活発な地殼活動の結果おこったものだ。スタインベックもエデンの東で物語の舞台サリナスの気候・降雨量の変化、また一喜一憂する住民の反応を書いている。

 太陽の活動もまた地球の気候変動に大きく関わる。地球上の活火山に静穏な時期と活発な時期があるのと同じく、太陽にも活動に周期を持ち、活発になれば受けるエネルギーは増えて温暖化に寄与する。

 これらの要素が複合して気温や降水量、海面を変化させ、さらに水蒸気量や氷床、海氷や雪、雲、植生にも大きく関わってくる。これらを全て穫り入れた複雜な気候を考慮して温暖化を議論しなければ、正確な結論を導きだすことは出来ない。

 地球史上の気候の異変は地球内部での活発な活動によってもたらされたものなのは明らかであり、それに伴う気温上昇も低下も長い地球史の視点で見ればごく当たり前のことだった。それでも現在の多く地球温暖化論者は、今までの化石燃料を使い過ぎた人間活動によって温度は上昇していると自ら騒いでいる。彼らは根拠として二酸化炭素濃度や温室効果ガス排出量を提示する。しかしこれらのデータはいずれも人類が現代的な文明を発達させてから現在に到るまでというごく短い間集められたデータによって導かれた結論だ。同じ温暖化でも、縄文期の温暖化は現在の温暖化のスケールを越えている。これはどう説明するのか?

 今の私達のエネルギー使用をこれからもそのまま現状維持するべきとは言えない。しかし、人類の祖先が誕生してからも数百万年の歴史を持つ地球の数百年分しか見ないまま、地球温暖化を産業発展がもたらした人災と結論付けるのは学問的に疑わしい。

電子版投稿者: T.Sasajima

March 5th, 2011 at 12:11 am (PDT)