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小論 「中国と韓国の追い上げを自国のマイナスにしか取らない日本はどこがおかしいのだろうか。ファッション王国のフランスはユニクロを歓迎したのはなぜなのだろうか。」

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小論
中国と韓国の追い上げを自国のマイナスにしか取らない日本はどこがおかしいのだろうか。ファッション王国のフランスはユニクロを歓迎したのはなぜなのだろうか。
上畠啓暉


 今、韓国は著しい発展をしていて、驚異の追い上げを見せている。韓国といえばサムスン電子、韓国最大手の総合家電・電子部品・電子製品メーカーで、世界最大級の電機メーカーであり、18万余りの社員を抱える巨大多国籍企業である。最近サムスンの位置づけは、急上昇している。2009年の段階では、アメリカやイギリスなどで市場シェア1位である。米国特許取得件数もこの年、2位であった。他にもNHN Corporationが運営する「ネイバー」という韓国最大手のインターネットポータルサイトは韓国国内で、検索回数が61.9%のシェアで他社の検索サイトを圧倒している。世界でも2.4%のシェアで、世界で5番目のサーチエンジンとなった。

 中国も同じように、驚異の追い上げを見せている。中国はBRIC諸国の中でずば抜けて高い成長をしており、今後10年間の間では世界で最も経済的に発展するといわれている。経済危機によって世界全体の成長がマイナスになると予想されていた2009年も、8%を達成した。近年、経済危機を受けた日本をはじめとした企業が自社の製品の生産コスト削減のために、労働賃金の安い中国へ工場を移すのが多くなっている。中国は「世界の工場」というあだ名がつき、「MADE IN CHINA」と表記されている商品がどんどん増えてきている。その上、2年前の2008年8月8日から8月24日までの期間、中国の北京で開催された第29回夏季オリンピックや、上海万国博覧会や、広州アジア大会といった景気浮揚効果がある国際イベントが立て続けに行われた。こういうイベントでは公共工事が行われるだけではなく、人と物の移動が行われることによって消費が活性化される。今の経済危機がなければ、間違いなく中国は2ケタ成長が実現したであろう。

 この中国と韓国の追い上げを受け、日本はこの事態を自国のマイナスとして受け取っている。実際に、日本の企業が苦しんでいる様子が見受けられる。ブラウン管テレビが主流だったときには、日本企業が世界の半分のシェアを持っていた。だが薄型のテレビの時代が来て、そのシェアはサムスンやLGに奪われた。半導体も1980年代ではNECが世界一だったが、これも韓国に奪われた。韓国だけにかかわらず、日本がかつては全体のシェアのほとんどを占めていた分野で次々と抜かれてきた。この状況は25年前の1985年ごろに、多くのアメリカ企業が抱えていた問題と同じである。アメリカは80年代半ばごろまでは、製造業で技術力や資本の大きさで圧倒的な強さを持っていた。数多くの世界的にナンバーワンの企業が存在していた。だが様々な企業が海外から参入してきたせいで、どんどんシェアを奪われ、抜かれていった。こういうこともあり、日本企業はなおさらマイナスに考えてしまう。

 だが日本の強みには「柔軟で豊かな発想」がある。日本には他国よりも先に、今までにはないものを生み出して、世界に発信していくという力がある。いま世界で話題だったりする物には、日本企業の製品に原点があったり、先取りしていたりする。例えば、今人気のiPodでも、ソニーのWalkmanが原点とされている。音楽提供サービスのiTunesでもソニーが始めたものであった。今、追い上げている中国と韓国は他国のマネをしているだけに過ぎない。オリジナルの発想の製品はほとんどない。

 つい最近、フランスのパリに店舗を開いたユニクロでも、独自戦略で事業を展開している。他にも安価で衣類が手に入る場所をいくらだってある。だがユニクロは「絞り込まない戦略」という独自の方法で行っている。多くのむせでは顧客を年齢や性別などで絞り込むのが多い。だがユニクロをその逆を行った。ユニクロはどんな年齢層でも着られ、どんな服でも合わせられるようにした。こうした日本の柔軟な発想を世の中にどんどん知らせるべきであろう。

電子版投稿者: T.Sasajima

January 7th, 2011 at 1:58 am (PDT)