エッセー 「日本もやっと真似されるようになった」


エッセー
日本もやっと真似されるようになった
篠島 匠人


 日本に渡来人がやってきたのは縄文時代の終り頃と、5世紀ごろの古墳時代の二度ある。中国での戦乱を避けて日本にやってきた人たちは水稲を持ち込み、弥生時代へと繋げる。この稲が現在まで続く日本のコメ主食文化を創りだした。中国からの米をそのまま引き継いだが、日本での食事は日本化し独自の食文化を形成したのである。二度目の渡来人たちは、日本に文字を与えた。漢字が輸入することで日本は文明開化を遂げ、さらに自分たち言葉の読みに対応できるように平仮名や片仮名といった独自の文字も形成しこれを日本語の基盤とした。

 これらに代表されるように、日本は自国が持つあらゆる文化の起源を中国を始めとする他国から引き継いだ。彼らの教えで、日本人はずっと真似をし続けてきた。真似をし続けることで新たな発想を既存文化に取り入れ、独自の日本文化が出来上がったのである。現在大人気の平安時代からある絵巻物からアニメーションまで、現代へと進むにつれて発達した文化の一つといえる。

 その漫画やアニメが、今は別の国によって今度は真似をされている。韓国である。今までテイク・テイクを続けていた国が、漸く他国から「真似したい」と思われるような文化を作りあげたのだ。自分たちに回るはずの利益が他国に横取りされるのは、世界的に需要のある漫画やアニメの世界で生きていく人にとっては死活問題だが、今まであらゆる文化をうけつづけてきた以上、それを取られることも当然といえる。日本はやっと、他国から真似されるようになったのだ。それは他国が自分を意識してここまで成り上がりたいという思いであり、日本もこれを光栄とし、自信を持って良い。昔から文明国は分け与えに対し寛容であったはずなのに、いつから一国である韓国を過剰に意識しなければならなくなったのかは、疑問だといえる。